NEWS
April 13, 2022
RELEASE
ソロ名義JitteryJackalの初アルバム『Solitude』リリース!
この度、FRIENDSHIP.の力をお借りして、自身初となるアルバム『Solitude』を2022年4月13日にリリースいたしました。
各種サブスクリプションで配信しておりますのでコチラよりご視聴ください。
▶︎Music _ 小林樹音(JitteryJackal)
▶︎Arrangement _ 小林樹音(JitteryJackal)
▶︎Bass _ 小林樹音(JitteryJackal)
▶︎Mixed by 小林樹音(JitteryJackal)
▶︎Mastered by 小林樹音(JitteryJackal)
▶︎Artwork Design by Narumi Shiokawa (Instagram @naru_043)
アルバムに関するセルフライナーノーツ
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世界的に猛威を振るったコロナウィルスの影響で、自宅で過ごす日々を余儀なくされた2020年。
音楽現場も無くなり、1人で過ごす時間が増えたことで、”自分の音楽とは何か?”と考えるようになった。
音楽を始めて15年。バンドのベーシストとしてキャリアがスタートしながらも、トラックメイカーとしてもリミックスや楽曲提供を行うなどそれぞれの「顔」で活動してきた。しかし時間が経つにつれ、次第にその「顔」は自分の中で解離していった。
小林樹音という人間、JitteryJackalという人格。果たして自分は何者なのか。 別々に存在していた自分自身を結びつける”何か”が、どうしても見つからなくなってしまった。 離れ離れになっている片割れ同志をつなぎ合わせるために、2020年末からこのアルバムの制作へ取り掛かった。
しかしながら、いざ作り出してみるとそれぞれの「顔」がぶつかり合い、残ったのは一貫性のない楽曲の断片。
このままでは永遠に完成しない。焦りと苛立ちを感じながらも、自分が何故音楽を好きになったのかを改め見つめ直した。
そうやって回り道をしながらやっと気づくことができた。
そうだ。私はバカがつくほどの音楽好きだった。
怒りも悲しみも喜びも哀愁も全て音楽から学んだ。
まず自分が一番好きでいれる音を作ろう。一番のファンは自分であろう。
そして大好きだったダンスミュージック。踊れる、体を揺らしたくなる音楽にしよう。
最後にそれぞれの「顔」の共存をさせたい。
DTM =打ち込みで紡ぎあげる中に、身体性=生演奏としてのベースを入れよう。
気持ちの整理がつき、曲作りから楽器演奏・ミックス・マスタリングまで自分一人で行った。
慣れない作業に戸惑いながらも、約1年間試行錯誤と厳選を繰り返し、やっとこのアルバムが完成した。
もともと自己満足目的で作っていたこともあり、ストレージで眠る作品でも良かったが、こうやってリリースに漕ぎ着けることができた。
背中を押してくれた音楽仲間たちに本当に感謝してもしきれない。
アルバムタイトルにもなっている『Solitude』は孤高を意味している。
寂しさを感じる孤独を意味するLonelinessではなく、
自らの意志で一人でも強く生きようとする自分自身へのファンファーレのためにこのタイトルをつけた。
音楽は制作者の手を離れた瞬間に解釈は自由になり、リスナーのモノとなる。
この『Solitude』が何かを掴み取ろうと必死でもがき苦しんでいる人の背中を押してあげられる作品になってくれると嬉しい。
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・M1 “Interceptor”
最初に出来た曲。このアルバムを作ることに至ったきっかけ。全ての始まり。 遮るもの=Interceptorなんてない。 ベースにオクターブアップディレイを重ねて、幻想的な空間を表現しようと思い作った。
・M2 “Scarecrow”
上京してからクラブカルチャーを現場で体感して初めて気づいた「ベースラインの重要性」を考えて作った作品。 朝が明けるまでゆっくりとフロアで踊る、あの倦怠感と高揚感の入り混じった複雑な感情。そしてその姿はまるでカカシ=Scarecrowのよう。
・M3 “HAW”
オーケストラサウンドとダンスミュージックの融合はかつてから行われてきた。 壮大ではなく孤独の箱庭で行われるブリキたちによるミニチュアのコンサートをイメージして作った作品。
・M4 “Arise”
永遠と続く山々の自然。そこは何かが発生し=Ariseは消えていく輪廻の場所。
ループで鳴り続けるシンセサイザーのフィルターで輪廻を表現してみたが、小難しいことは考えずに音に身を委ねると良い。
・M5 “2045”
人工知能がこのまま発展を続けていくと2045年には人間の脳を超えるという話をどこかで耳にした。 そんなSFを想像するのはとても楽しい。ほとんど楽器を入れないで作ったなかでブレイクビーツの隙間に一瞬垣間見える生演奏。その身体性はどこか頼りなくもしっかりと存在感を見せてくれる。2045年の人間と機械との世界はこんな感じなのではなかろうか。
・M6 ”Decoy”
エレクトリックピアノがメロウに響く。何者かを誘き寄せる綺麗な花のよう。これからの未来、何かを引きせることができるのか、願いが叶った未来はどんな美しいだろうか。好きな楽器だけを使った自分の分身とも言える曲。