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December 31, 2022
2022年は皆様どんな年を過ごされましたでしょうか?
今回は私が2022年中に買った中で、買って良かったなと思ったもの、かつ特に使用頻度が高かった音源・プラグインエフェクトを紹介していきたいと思います!
1.Dreamtonics Inc. / Synthesizer V Studio Pro
目次
2022年は皆様どんな年を過ごされましたでしょうか?
今回は私が2022年中に買った中で、買って良かったなと思ったもの、かつ特に使用頻度が高かった音源・プラグインエフェクトを紹介していきたいと思います!
話題沸騰中なのでご存知の方も多いと思いますが、人間の歌声のニュアンスを忠実に再現した、AI自動生成による歌声合成ソフトウェアです。
『Synthesizer V Studio Pro』は、Dreamtonicsが開発する強力な音声処理エンジンと直感的で柔軟なユーザーインターフェースを併せ持つ歌声合成ソフトウェアです。
メロディーを描き歌詞を吹き込むだけで、簡単にオリジナルソングをお作りいただけます。
一言で説明するなら、
完全にゲームチェンジャーです。
歌物の楽曲を作る時に、やはりボーカロイドでは人間らしい歌のニュアンスを作るのが難しかった昨今。
Synthesizer Vはとてもリアルな歌い方をしてくれます。
パッと聴き、凄い上手いボーカルさん。
歌い方が思っていたニュアンスと違う場合はAIによる「自動リテイク」も可能で、指定部分を良さげなテイクに差し替えてくれます。
歌自体も少しラウドっぽくだったり、ウィスパー、ブレス多め、テンションの違いなど細かく調整も可能です。
Synthesizer V Studio Proを購入すると標準で付属してくるボーカルライブラリ「Mai」がとても良く、まずは本体さえ購入すればSynthesizer Vを体感することができます。
GUIもDAWに慣れている人なら説明書要らずで使えると思います。
私は基本的にDAW内にVST3プラグインとして立ち上げているのですが、動作もとても安定しています。
仮歌を頼むことが多い作曲家の皆様にはぜひ一度使っていただきたいソフトウェアです。
そのまま名前通りのハンドパーカッション・プラグイン。シェイカーやタンバリン、ハンドクラップなど数多くの打楽器が収録されています。
『SHIMMER SHAKE STRIKE 2+ EXPANSION』は、楽曲制作で良く使われるパーカッション(タンバリン、シェイカー、トライアングル、カウベル、スナップ、クラベス、鈴など)をサンプリング、収録したKONTAKT / KONTAKT PLAYER専用ライブラリです。
ボタン一つでパターン再生が可能で、パターンの強弱や拍子などの調整もできます。
音もドライで扱いやすいです。(あまりに抜けが良いのでリバーブをインサートで挿して奥行きの調整をしています。)
もちろん楽器単体での再生も簡単で、一部の楽器ではロールが収録されているためそちらも便利です。
シェイカーやタンバリンの種類も豊富なので音色選びがとても楽しいです。
IN SESSION AUDIOは便利な痒いところに手が届く系のプラグインを販売してるメーカーですが、「シェイカー入れたいな」って時のファーストチョイスとしてこのプラグインをよく使っています。
『1』を購入した直後に『Shimmer Shake Strike 2』がリリースされてしまい、そちらの方はさらに収録音源も増えているみたいですので、気になる方はぜひそちらもチェックしてみてください。
オーケストラ系のプラグインを数多く取り扱っているcinesamplesから販売されているオーケストラ打楽器プラグイン。
CinePercは、ロサンゼルスのSony Pictures Studiosにある伝説的なMGM Scoring Scoring Stageで収録された、強力なコンプリート・オーケストラ・パーカッション・ライブラリです。
このシネマティック・パーカッション・ライブラリは、オーケストラ、補助楽器、民族楽器、ウッド、メタル楽器にまたがり、パーカッションのあらゆるニーズに応えるワンストップ・ソリューションとなっています。オーケストラとトレーラー音楽制作のための使いやすいトップシネマティックパーカッションVSTです。
例えばティンパニーや木琴・鉄琴、ウィンドチャイムなどの定番オーケストラパーカッションが収録されています。
実はポップスなどでも使える打楽器がたくさん含まれているので、実際に楽曲でさり気ない場所などでかなり使用させていただきました。
ドラムの後ろでひっそりならしたり、サビのど頭でキラキラとした金属系のパーカッションを入れたりと、いろんな使い方ができます。
「Toys And More」というカテゴリーにオモチャのクラクションやビブラスラップなど可愛い音も含まれていて、何か打楽器が欲しいって時にいつも使いました。
「オーケストラ系のパーカッション音源を持っていない!」って人にはぜひオススメしたい音源です。
ヴィンテージシンセのモデリングで有名なArturiaから出たエフェクトプラグイン・バンドル。
FX Collection 3 は、楽曲制作に欠かせない厳選された 26 種類のプラグインからなるエフェクト・コレクションです。
最新エフェクトの斬新なクリエイティビティでサウンドをさらにグレードアップさせ、業界をリードするスタジオのプレミアムサウンドで音楽制作をさらに向上、ソフトウェアの柔軟性でこれまで以上にミックスを素早く完璧に行えます。26種類のプラグインはユニークで、信じられないほど使いやすいエフェクトをコマンドで実行します。
各エフェクトは慎重に選択され、非常に詳細にモデル化されており、DAW制作用に強化されています。
狙ったのか他のメーカーとあまり被らないラインナップで、動作も比較的軽く扱いやすく、中々ハズレのないエフェクト・バンドルです。
コンプレッサーからプリアンプ、歪み、空間系(リバーブ・ディレイ)、モジュレーション系など幅広く使えるエフェクトが多数収録されているのも魅力です。
個人的なお気に入りはNEVEモデリングのプリアンプ”Pre 1973”と、Urei 1176コンプモデリングの”Comp FET-76”です。
特に”Comp FET-76″に関しては他社製の76系もいくつか所有しているのですが、一番音が個人的にしっくりきてついついいつも使ってしまいます。
飛び道具として、空間的でかつ尖ったエフェクトをかけてくれるArturiaオリジナルエフェクトもいくつか収録されています。
グラニュラーエフェクト”Efx FRAGMENTS”やオリジナルリバーブエフェクト”Rev INTENSITY”はプリセットに一風変わったものもあり、アイディアに困った時に助けられています。
イギリスのデベロッパーSoniccouture(ソニックチュール)から販売されている、伝説的なSteieway Model Dを収録したピアノ音源。
『HAMMERSMITH PRO』は、Soniccoutureにとって初めての”トラディショナルな”ピアノのライブラリです。
どのようにアプローチするか熟考し、重要な録音実績や歴史的実績のある”特別な”ピアノの調査にも時間をかけた末に、Andrew Giller という Steinway の専門家が所有する自動演奏用のMIDIシステムを搭載したModel D(伝説的なフル・サイズの Steinway Grand)に巡り合いました。ピアノをMIDIでトリガーできることで、各鍵盤に対して極めて均一で一貫したベロシティ・レスポンスが得られ、スタジオにいながらにしてクリーンで一貫性のあるデータを大量に収集することができます。
情緒がありかつ存在感のあるピアノを探している時に出会った音源でとても良いです。
今まではSynthogy『Ivory Ⅱ』を使用していたのですが、VSTでのM1対応(ver2.6.6でAUに関しては既に対応済)がされておらず、代わりになる様な音源を探していた時に出逢いました。
ポップスでは正直あまり使っていないのですが、ブレイクに挿入するエモーショナルなピアノフレーズだったり、綺麗な音が欲しい時に選ぶとハマる可能性が高かったです。
音の感じはやはり『Ivory Ⅱ』とはもちろん違うのですが、柔らかく存在感のあるピアノの音はとても気に入っています。
如何だってでしょうか?
上記5つ以外にも、Vir 2 『Mojo2』やSpitfire Audio『Spitfire Chamber Strings』、Future Audio Workshop『Sublab』、WAVES『SSL Collection』、Audio Modeling『SWAM Trumpet』など色々なプラグインも次点としては上がっていたのですが、「よく使った」という観点からだとどうしても外れてしまう部分がありましたので、今回は除外させていただきました。
何かを購入する際のひとつのきっかけになれれば幸いです。
それではみなさま素敵なDTMライフを。